病院はホームレスの駆け込み寺じゃない!

正看護師、消化器内科12年目の方より

内服薬の悲劇

入院受けで、患者様から持参薬を預かり確認します。

「薬の種類、用法・用量、内服回数、残数チェック」
そう、この残数チェックがかなりの重労働。
患者様によって薬の処方の方法や保管方法はマチマチで、朝昼夕ごとに一包化されている場合は作業がはかどる。
(お薬手帳持参の場合に限る)

しかし、薬シートを内服量ずつに切り分けていたりバラッバラにお菓子の缶に詰めている場合は魂抜けそうになる。
やっとのことで残数チェック終えた!と達成感を味わっているときに、悲劇が起きる。

①「これもありました~」と追加の内服薬を持ってくる。
②主治医からの「これまでの内服薬全部止め」の指示。

でも、お薬手帳がまだ周知されていなかった頃に比べると、すごく作業が楽になった。
でもこのお薬手帳も厄介で、薬局に持参し忘れて行くたびに新しい手帳をもらっている方がいる。その場合、まずお薬手帳の整理から始まる。

ホームレスが駆け込むのは消化器内科ならでは?

これはそんなに頻度は少ないですが、なぜか毎年冬になると1回は起こります。
ホームレスの人が体調不良で自分で救急車を呼んで緊急入院。しかもほぼ毎回夜。

主訴は多くの場合が、吐き気や腹痛など。栄養状態も悪く消化器内科に回されることが多いようです。

冷え切った冬の夜、もう限界を感じるのでしょうか。
でもホームレスであろうが平等な看護を提供するとナイチンゲールに誓った。

そして私はまず最初に、マスクにゴム手に防水エプロンを身にまとい、その患者様を石鹸清拭。
次の日の日勤でもよかろうと思うが、汚れと臭いを目の当たりにするときれいにしないと気が済まなくなる。

服を脱がすと大量の垢!
こっちが感染起こすわ!

そしてADLも下がっていたはずのホームレスの患者様は、きれいさっぱり暖かい布団で一夜を過ごし、
暖かい朝食を摂るとたいていそれだけで回復してる。

ここは駆け込み寺じゃない!